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第二次世界大戦中、ドイツ軍の占領地治安維持や交通統制、前線の秩序維持において重要な役割を担った「陸軍憲兵(Feld Gendarmerie・フェルト・ゲンダルメリー)」および「国家地方警察」の制服左袖に装着された「後期型鷲袖章」の実物図案再現版リプロダクションモデルです。
当時多くの種類があった袖章の刺繍バリエーションの中から、前期~後期の転換期と言えるパターンを採用しました。
バリエーション例については別途コラムにまとめてあります。(本稿下部に掲載)
当時の刺繍パターンを研究し、厳選したウール台地に、緻密な鷲章モチーフを忠実に再現しています。
憲兵特有の「ゴルゲット」やカフタイトル、襟章類と組み合わせることで、ミリタリーコレクターやリエナクターが追求するリアリティあふれる憲兵スタイルを完成させることができます。
【史実・歴史背景】
第二次世界大戦中のドイツ陸軍において、「野戦憲兵」は軍警察として交通整理、捕虜の管理、後方地域の治安維持、パルチザン対策など幅広い任務を担当しました。
彼らはその厳格な職務執行と、首から下げた金属製の「ゴルゲット」の姿から、連合軍側や現地住民、さらには一般兵士たちからも独特の畏敬を集めました。その制服には通常の陸軍部隊とは異なる専用の徽章類が多数採用されており、左袖に配される鷲袖章もその一つです。特に戦争の進行や被服の仕様変更に伴い、台地の生地色や刺繍のスタイルが移行していった歴史的変遷は、装備の時代考証を行う上で非常に重要なポイントとなっています。
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Condition:新品
◎アイヘンバウム リプロダクション製
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1936年にドイツ国内の地方警察組織が中央管理下に統合された際、制服の標準化とともに、左袖に着用する国家章(鷲が鉤十字を掴んだデザイン)が導入されました。
この鷲の袖章は、オークの葉の月桂樹の上に国家の鷲が配置された警察独自の意匠であり、警察力の象徴とされていました。
【袖章のデザインバリエーション】
袖章の鷲の刺繍は時代や地域によって若干デザインが異なり、様々なバリエーションが確認されています。GMIC /William Unland氏の研究によると実に20以上の刺繍パターンを確認することができたようです。ここでは特徴的なものや、ターニングポイントとなったバリエーションの一部を抜粋して紹介します。
(※分類名は便宜上のものです)
【タイプ1】(初期型)
特徴:
・「とっくり型」の鷲。
・キルティング表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」は無し。
・月桂樹下部に3本の結び目。
・月桂樹を構成する葉に2種類のパターンが混在。
・鷲の頭部が簡素で、細く鉤状に曲がった嘴をしている。
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
【タイプ2】
特徴:
・「丸みを帯びた形状」の鷲。
・キルティング表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」は無し。
・月桂樹下部に3本の結び目。
・翼の補助羽(下側の羽)が上向きに跳ね上がっている。
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
【タイプ4】
・最も変わった形状
・「角張った形状」の鷲。
・頭が大きめのデザイン。
・キルティング表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」あり。
・月桂樹下部に3本の結び目。
・目の周りに特徴的な突起、首元に斑点
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
【タイプ5】(後期型)
・当店のリプロダクションのモデルとなったバージョン
・「丸みを帯びた形状」の鷲。
・頭が小さめのデザイン
・キルティング表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」なし。
・月桂樹下部は「3本の結び目」でなく、「交差した形状」。
・目の周りに特徴的な突起
・翼の補助羽(下側の羽)が内側向き。
月桂樹の下部デザインが「3本の結び目」が初期型、「交差した形状」が後期型とされています。後期型とはいえ、所属管轄名の刺繍がされている例が多いため戦前に作られたモデルとされています。実際には画像のバリエーションのほかに、時期・工場により微細な刺繍の違いがあったようです。
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
【タイプ7】
・こちらもよく見かけるバリエーションの一つ。
・市販のリプロ品はこちらを再現したものが多い。
・「丸みを帯びた形状」の鷲。
・頭が大きめデザイン
・W型刺繍表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」あり。
・月桂樹下部は「3本の結び目」でなく、「交差した形状」(後期型の特徴)
・シンプルな頭部刺繍
月桂樹の下部デザインが「3本の結び目」が初期型、「交差した形状」が後期型とされています。こちらは完全な機械刺繍でほぼすべての刺繍は同じパターンだったようです。
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
【タイプ8】
・最も美しいとされているモデル。
・「丸みを帯びた形状」の鷲と優雅な羽根。
・頭が大きめデザイン
・W型刺繍表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」あり。
・月桂樹下部は「3本の結び目」でなく、「交差した形状」(後期型の特徴)
・複雑な頭部刺繍
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
タイプ10
・織り目が荒く隙間がある特徴的なパターン。
・「丸みを帯びた形状」の鷲と優雅な羽根。
・頭が大きめデザイン
・W型刺繍表現の胴体。
・「とさか状の刺繍」あり。
・月桂樹下部は「3本の結び目」でなく、「交差した形状」(後期型の特徴)
・シンプルな頭部刺繍
こちらは完全な機械刺繍でほぼすべての刺繍は同じパターンだったようです。
Photo from GMIC /William Unland 氏のコレクション
(その他のバリエーション)
小規模な地方の仕立て屋や、独自の刺繍型を使用していたメーカーごとに、鷲の羽の彫り、頭部の大きさ、鉤十字を囲むオーク葉の配置などに微細な違いがあったようです。
警察鷲袖章は中央の厳格な統制がなかったため(管区ごとに刺繍を施す必要があったため)マイナーなメーカーによる実物バリエーションが数多く存在したようです。
このような理由から、警察袖章は、軍服や党の統制品(RZM)とは異なり、各地域の無数の業者が独自のパターンや解釈で製造しており、相当数のバリエーションがあったようです。
21種類のバリエーションはGMICのフォーラムにてWilliam Unland氏によってまとめられています。本記事はフォーラム内容に当店の解説を加え、読みやすくしたものです。
全ての情報を閲覧したい場合は下記のURLからご確認ください。
出典:Photo from GMIC /William Unland氏による研究
(https://gmic.co.uk/topic/9405-enlisted-grade-police-eagle-patterns/)
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